家事コラムダニ
vol.7( 2013年11月14日 公開)

ダニ対策は暑い季節だけではありません

ダニ対策は夏で終わりというわけにはいきません。これからの季節の対策ポイントは?

これからが本番?

朝晩が冷え込むようになってきたこの季節。夏の間、押入れにしまっていた秋冬用の布団をそろそろ出して使いたい... ちょっと待って! その寝具、きちんとダニ対策はお済みですか? ちゃんと日に当てて干したし、ホコリを落とすためによく叩いたから大丈夫? しかし、残念ながらそれではダニ対策は万全ではないのです。

布団を太陽の光に当ててダニが死ぬのは、日光の熱と乾燥によってです。しかし夏の晴れた1日だけ布団を干せば、ダニが死ぬわけではありません。天日干しでの布団表面のダニ数の減少は約4~8割だと言われています。日光の熱で布団のダニを死滅させるためには、夏の晴れた日に約1ヵ月もの間、午前10時から午後3時くらいの日光の強い時間に干すことが必要なくらい、手間と時間がかかります。さらに布団を干した後、布団を叩くのはおすすめできません。叩くことで、ダニも、そのフンや死がいなどのアレルゲンも表面に出てきてしまい2~3割増えてしまうのです。

アレルギーの原因となるチリダニは6月頃から繁殖し増えます。約3週間で成虫になり寿命は2~3ヵ月程度です。チリダニは毎日5~6個のフンをすると言われています。そのため秋にはダニのフンが非常に多くなります。フンは粉々に割れて、呼吸とともに人間の気管に入ってしまいます。ダニのフンは非常にアレルギー活性が高いため、季節の変わり目で体力や免疫力がダウンした時期に、アレルギーを発症する恐れがあります。

まずはダニのフン対策!

ダニのフンは細かくなる為水で洗い流すことができます。そのため、一番良い対策はお洗濯をすること。シーツやカバーに付着したフンはほぼ落とせます。しかし大量の洗濯物を一度に洗ったり、一回使用した水を循環して使用したりすると、フンは落ちにくくなります。せっかく落ちたフンが、別の洗濯物・繊維に付着してしまうからです。クリーニング店も溶剤を循環使用するので、過敏な体質の人の衣類・寝具は、自宅で常に新しい水を使って洗うのがおすすめです。

では洗濯機で洗いづらい、布団はどうしたら良いのでしょうか。
現在は布団の丸洗いサービスがあり、これを利用するとチリダニもフンもその他の雑菌もキレイに落ちますが、シーツやカバーの洗濯のように、そうそう頻繁に利用できるものではありません。

布団のダニを減らすには、掃除機がけや日光干し、布団圧縮袋を使う方法などがあります。布団に毎日掃除機をかけると一か月後にはチリダニやフンの数はほぼ半減するそうです。

日光干しも効果的に行えば、ダニをある程度死亡させることは可能です。夏には布団表面の温度は約50度まで上昇するので、さらに黒い布を布団表面にかけると熱効果がアップします。しかし乾燥は一時的な効果で、せっかく干して乾燥させても、室内に入れると数時間で湿気を吸ってしまいます。また、干した後は叩くのではなく、丁寧に掃除機をかけると良いでしょう。

便利グッズをうまく利用しましょう

ビニール製の布団圧縮袋もダニ対策には有効です。ビニール圧縮袋に布団を入れて空気を抜けばダニは窒息死しそうですが、実は多量の空気を必要としないためそう簡単には死にません。ダニを退治するには袋に除湿剤や脱酸素剤を入れます。袋内部の湿度を40%台にできれば、低湿度に強い一部のチリダニも退治できます。また夏にも布団乾燥機や電気敷き毛布を利用すれば、布団内部の温度を上げ、乾燥させることが可能です。朝起きている時間帯にベッドパットの下に毛布を敷き、シーツを敷いて電源を入れます。就寝の数時間前に電源を切ると、布団が乾燥してサラサラの肌触りとなります。

このように、暑い夏がひと段落した後もダニの対策は必要です。秋冬に備え衣服や寝具を入れ替える必要がありますが、押入れから出してこれから使うもの、押入れにしまうもの、両方ともダニ対策が必要なのです。

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